過食症の起きやすい家庭

過食症は実はあなたのせいではない・・・

クライアントさんのお話から家庭の特徴をまとめました。過食症は本人の問題というより、ご家庭に課題がある場合がほとんどです。もちろん多くのご両親が精一杯やっていらっしゃいますが、何かしらの家庭内の不和が、一番純粋で心の優しい子の大きな負担となっているようです。苦しみの大きさを他人が判断できるものではありませんが、ここでは便宜上わけて説明させていただきます。

【苦しみの大きな家庭】

お父さんから暴力を受けたことがあったり、お母さんの精神状態が非常に悪かったり、心が荒れている兄弟がいたり、明らかな問題のある家庭もあります。このような家庭では安心して自分らしく暮らすことはできず、不安、恐れ、自己不信、寂しさ、傷つき、悲しみ、孤独が深くなり、その傷を手当てするために過食が使われることもあります。

甘いものを食べると一時的にでも辛さを忘れてほっとしたり、満たされたり、安心したり、幸福を感じられたりします。誰も心を守ってくれない環境で、けな気に自分でできる手当てをしているのです。残念ながらそれは本当の手当にはならず、さらに自分を傷つけてしまうのですが、それでも唯一できることなのです。

【苦しみが中程度の家庭】

明らかにわかりやすい問題がなくても、過食症になる場合もあります。例えば、子供の頃に母親がフルタイムで働いていた上に2〜3人きょうだいの一番上だったために「甘え」が全く足りていなかったり、親の価値観を押し付けられて「本当はこうしたい(こうしたくない)」という本心をたくさん我慢して生きてきたり、母親が「男性性(仕事に必要)」で生きていたために受容・共感・温かさ・優しさ・安心感を十分に得ることができず、「心が慢性的に心細い状態」になっていたりということもあります。子供が健康に育つには、まずは「母性(女性性)」に温かく受け入れてもらい気持ちに共感してもらう体験(安心感)が必要なのですが、母親が忙しく余裕がない場合はそれが難しくなります。

父親がいつもイライラしているのが怖かったという場合もあります。それは敏感な女の子にとって怖いことであり、緊張したり顔色を見たりが慢性化します。父親が亭主関白で母親が幸せそうではなかったということもあります。父親のイライラや母親の不幸、不満、寂しさ、怒りなどが伝わってきて負担となります。それでも黙って耐えて頑張って成長しますが、どこかで思春期以降にさらにストレスが加わった時に限界となり過食が生じていきます。

【問題のわかりにくい家庭】

特別な事情はないご家庭もあります。そこで問題になりやすいのは、過食症になる本人と他の家族の「敏感さ」が違うことです。過食症になる人の感じていることに対して、他の家族は誰もていねいに意識を向けたりしません。また、「考えすぎ」「神経質」と思われることもあります。

これは実は大変「孤独」です。誰も自分の本当の気持ちに気づいてくれないことになります。傷ついていても、悲しんでいても、誰も気づいてくれず、ひとりぼっちです。要するに、誰も心に触れてくれないのです。

過食症になるような人はおそらく生まれてから一度も本当に心に触れてもらったことがないはずです。家族はいてもずっと心はひとりぼっちなのです。本人もはっきりとした自覚はないと思いますが、心の中の状態を言語化すればそういうことになるでしょう。

何度か母親に心の内を話してみても、わかってもらえていないな、と感じる答えしか帰ってこなければ話さなくなります。そうするうちに、悩みや問題を一人で抱えるようになり、どんどん深刻化していきます。不安になりやすい心のバランスを取るために過食が必要になることもあります。

 

過食が起きやすい家庭について、3つに分けて書きましたが、多くの場合はいろんな要素が同時にあります。自分のご家庭について知りたいときは、個別にカウンセリングをご利用ください。

「私が原因だと思っていたけど、そうでないとわかってほっとしました」

カウンセリングの中でよく聞く言葉です。みなさん純粋で優しくて真面目なので、「過食症になったのは自分のせい」だと思って自分を責めて否定して嫌っています。でも「そうじゃなかった」とわかることはどれだけ心の安堵につながることでしょう。自分のせいではなかった、自分はよく頑張ってきた、ということを理解した上で、必要な心の癒しを行い、新しい生き方を選択していくことが過食症の卒業につながります。

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